tl;dr 9戦2勝。就活は大変つらい。
就活というのが終わっていたので記録的なものを残しておこうと思い、気づいたら内定式が目前に迫る季節になってしまいました。
今後新卒でソフトウェアエンジニアとして就職活動を行う人にとって、僕の話が参考になるかどうかはおいておいて、とりあえず書き留めておきます。
あまり細かい話はここに書けないので、詳しい話が聞きたい方は僕に直接聞いてください。
あと本記事はすべて個人の意見です。ご理解いただけた方のみお進みください。
就活開始時の状態
高校の頃から今までの状態を雑に。
といっても「学会やハッカソンで賞とりました」とかいう華々しい経歴はなく、愚直に小さな石を積んできたような感じです。多少表現を誇張してますが、要はアルバイトにうつつを抜かしていた学生、というわけです。
身も蓋もないですが、嘘をつかない範囲で盛るという技術は就活において重要です。みなさんも意識してみてください。
- 1年以上の中長期アルバイトを6社
- 短期のインターンシッププログラム(数週間~数ヶ月)を6社
- 採用イベント的な1Dayインターンに2社
- CREST採択プロジェクトのRAを2年(研究室関連)
- 総務省管轄のセキュリティ人材育成プログラム「SecHack365」の1期生
- 200人超が所属するサークルの代表を1年
- iOSアプリ、Webアプリ開発経験
- ハッカソン出場経験(数回)
- TOEIC880
研究そっちのけでアルバイトにうつつを抜かしていたので、研究のほうはからっきしですが、幸いその分業務経験で売り込むことができたので助かりました。
就活の志向
バックエンド〜ミドルウェアあたりを幅広く見られるロールがいいなあと思っていたので、SREやインフラエンジニアあたりのロールを中心に探していました。
受託開発が嫌なので、自社サービスを持ってるところが必須条件でした。
外資が第一志望だったこともあり、仕事で英語を使えるかはかなり重要なポイントでした。
就活に向けてやったこと
- 逆求人への参加
- (外資を見据えた)コーディング面接対策
逆求人への参加
とにかく逆求人イベントには参加しました。学部の頃は人脈とご飯を求めて参加していた節がありましたが、就活を本格的に見据えて選考に関する情報収集のために参加しました。
逆求人イベントは様々な会社が開催していますが、僕が参加していたのは以下のイベントです。
- サポーターズ
- キャリアセレクト
- 逆求人フェスティバル
基本的に逆求人に来る企業はスタートアップやベンチャーが多くを占めてます。サポーターズのイベントにはGoogle JapanやMicrosoftが来ていることもありますが、基本的にはベンチャーが中心です。
いわゆる日系大企業の情報を集めたいという人は、大学のキャリアセンターや合同説明会に行くべきだと思います。
コーディング面接対策
僕は外資ITが第一志望だったので、コーディング面接の基本的な対策を行っていました。
コーディング面接対策についてはインターネット上に情報がたくさんあるのでここであえて書くことはしませんが、基本的にはLeetCodeやHackerRankを黙々と進めていました。
僕はG社のインターンに突っ込んで大破するというのを2回ほど繰り返しており、インターンの面接に向けて模擬面接等もやってたので、フルタイムとして受ける際に改めて模擬面接の対策はしませんでした。ただ、本来であれば、模擬面接を何かしらの形で何回かやったほうが絶対にいいと思います。(これについてはGooglerの先輩が言ってたので間違いないはず)
僕は使わなかったのですが、InterviewBitというサイトがいいとの噂なので、気になる人はチェックしてみてください。
ベストなのは、英語が話せる知り合いを捕まえてきて人柱になってもらうことです。
あと選考を受けてて思ったのは、面接対策で競技プログラミングをやる必要はありません。なぜなら競技プログラミングで出てくるような問題は、(少なくとも僕の受けているフェーズでは)コーディング面接では出てこないからです。面接対策でやるべきなのはAtCoderでもCodeforcesではありません。もちろん趣味でやるのは問題ないのですが、就活対策目的でやるのはあまりオススメしません。
選考記録(アルファベットに特に意味はない)
A社
ES(スキップ)→1次面接→2次面接→最終面接→内定
SNSとゲームで有名な某社。最初に内定を出してくださいました。最終面接で落とされるという状況が発生して凹んでいたので、本当に嬉しかったです。
選考中も人事の方が丁寧に対応してくださって本当に素晴らしかったです。
B社
ES(スキップ)→技術面接→役員面接→内定
緑色のアプリの会社。インターンに参加していたので、ESはスキップで始まりました。インターンに参加していたこともあってか、かなり実際の業務に近い内容で面接を受けました。面接では、かなり技術的に深いところまで掘り下げた質問がきたので、面接中に心臓が飛び出るかと思いました。終わってからは正直ダメかと思いましたが、無事に内定をいただけました。
C社
一般:ES(スキップ)→1次面接→最終面接→× 専門:ES(スキップ)→1次面接→×
グループウェアで有名なところです。インターン選考受けていたのでES選考スキップで1次面接からスタートでした。クラウド基盤に行きたかったので部署確定のコースを受けてみたのですが、さすがに1次面接でダメでした。
一般コースに選考を切り替え、最終選考まで進みましたが、残念ながらお祈りされてしまいました。
ご縁はなかったのですが、最終面接後のフィードバック等、アフターフォローがとてもしっかりしていたので非常にありがたかったです。
大多数の企業が結果だけ寄越しておしまいなので、非常に好印象でした。
D社
ES○→Webコーディングテスト→×
フリマアプリの某社。たまたま出された問題との相性が悪く、問題の意図を把握するのに手こずってうまくいきませんでした。悲しい。
E社
ES(スキップ)→1次面接(技術)→2次面接(人事)→3次面接(エンジニア責任者+人事)→×
サキドリ選考をやってるところです。インターンに何度かいってたのでESはスキップで入りました。順調に進んでいったのですが、3次面接でダメでした。悲しい。
F社
ES(スキップ)→Webコーディングテスト(スキップ)→1次面接→×
少し前に企業が肉をごちそうしてくれる素晴らしい就活サービスをやってたところです。最初の人事面接が鬼門という噂を耳にしていましたが、概ねその通りな気がします。技術職とはいえ企業研究は怠るべからず。
G社
ES→Webコーディングテスト→電話面接→面接→×
本命のG社。思ったより順調に進んだのですが、噂の4人抜き面接を通過することができませんでした。思った以上に英語話者のインタビュアーと問題に関するやりとりで詰まってしまい、そこが原因で落ちてしまったのかなと思います。悔しい。
H社
ES→Webコーディングテスト→×
EC最大手の外資某社。普通にWebテストでしくじりました。反省。
I社
ES→電話面接→コーディング面接x2 + レジュメ深堀りx1 + マネージャー面接→×
求人検索某社。ここだけなぜか結果を伝えるためにMTGを組まされました。「対面で話す必要があるということは、ポジティブな結果か?」と思ったらお祈りだったので、正直面を喰らってしまいました。"Unfortunately"が耳から離れない……。おそらくフィードバックを伝えるためだとは思うのですが、結果はメールで欲しかったなあ……。
今後就活をする人たちに向けて
就活してて思ったのですが、最近は本当に就活市場に流れてる学生のレベルが高いです。あまりにも高いです。(エンジニア足りてないってガセなのでは…?)
授業だけを真面目に受けて卒業しました、という人は殆ど見当たらず、何かしら個人プロジェクトをやっていたり、研究に熱中していたり、技術系アルバイトで圧倒的経験を積んでいるような人ばかりです。少なくとも技術系のアルバイトをやっておくだけでも、就活時に困ることはないのかなと感じました。もちろん研究に集中してそれをネタにするのもよし。というかそっちのほうが学生らしいし本来の正しい姿な気がしてます。
あと企業研究や自己分析をないがしろにしている人がたまにいますが、これが案外大事だったりします。というか自分も正直なところ軽視していたのですが、自分のやりたいことって改めて考えないとわからないものです。就活が始まるタイミングよりも早めに「自分が価値を見いだせることってなんだろう?」と、自分に問いかけてみると、就活がスムーズに進むと思います。
友人がDiscordで他己分析をやっているのをみて、試しに自分もやってもらったのですが、これも客観的な視点で自分を見つめ直すいい機会になりました。就活の時期がまだ先でも、一度自分を知るということで、やってみるといいんじゃないのかなと思います。
就活は本当に大変なイベントです。心も身体もゴリゴリ削られるので、体調に気を配りつつ進めることをオススメします。