tl;dr 受験環境には気をつけようね
というわけで先日CKA/CKADを取得しました。これで晴れて認定Kubernetes管理者ならびにアプリケーション開発者です。やったぜ。
この手の受験記は山ほどあるのですが最新のがあまりなさそう(少なくとも検索にはヒットしなかった)なので書いておきます。
おまえだれ
プライベートクラウド環境でマネージドKubernetesサービスを提供しているチームでソフトウェアエンジニアをやってます。
Kubernetesを本格的に使い始めたのは配属されてから(2022/6)なので、歴としては5ヶ月くらいになると思います。
それ以前は、趣味で多少触ったり、サークルの後輩のKubernetes談義を聞いたりしていたので具体的な使い方等はほとんど知りませんでした。
準備
例によってUdemyをやりました。よくセールしてる(90%OFF程度)ので定価で買うのはおすすめしません。
基本はこのCKA講座を受ければ大丈夫です。Interactiveな練習問題が用意されており手を動かしながら学べて非常に良いです。Mock Examをやるのを完全に忘れてましたがやっておいた方がいいと思います。
ちなみに当日kubernetes.ioのドキュメントは見られるので、ほしい情報がどこにあるのかだけはなんとなく見ておくといいと思います。僕の場合は、etcd周りと証明書周りが不安だったので、ざっくりどの辺を見ればいいかだけ下見をしておきました。
CKADについては、普段Kubernetesを使って開発をしている人は改まって講座を買ってやる必要はないと思います。実際CKAD講座のほうはほとんど見ておらず、Practice Testsだけいくつかやっただけです。
予約
CKA/CKADのライセンスを買うとメールが届きます。リンクをクリックするとLinux Foundationのページに飛んで、受験の際の注意事項等に同意させられた後、スケジュールを決める画面に移ります。都合の良い時間を選びましょう。
また、受験の際には、壁にポスター等がない静かな環境を用意する必要があります。貸会議室等を使うと楽だと先人の記事に書いてあったので、僕の場合は会社の会議室を借りて受けました。
試験当日
当日は受験環境の整備や確認に時間を要するため、受験開始時刻から余裕を持って行動しましょう。30分程度の余裕があると心が楽です。
机の上に出して良いのは、身分証明書とラベルのついてないペットボトルです。これも受験の度に変わると思うので、毎回ガイドブックをチェックしてください。
チェックインを済ませると、セキュアブラウザをダウンロード・インストールするように指示されます。つまりChromeは使えません。あらかじめ用意したブックマークも使用できません。過去は使用できたみたいなので体験記にブックマークを用意するよう書いてあることがあるのですが、現在(2022/12/17時点)は使用できません。注意しましょう。
本人確認が済み、受験環境の確認が済んだら試験開始です。問題とVMの操作画面は全てセキュアブラウザ上に表示されます。仕方のないことですが、操作体験は正直あまり良くありません。覚悟しましょう。ちなみに僕の受験時は、タブはいくつも開いて良いとのことでした。不安な方は、受験の際に試験官に必ず確認してください。
Tips集
ワンライナーに慣れておく
kubectl create
や kubectl run
系のワンライナーを覚えておくと、kubernetes.ioから必要な情報を掘り当てる時間が削減できます。
基本は--dry-run=client -o yaml
でyaml形式にし、リダイレクトでファイルに保存してからvimでいじる感じです。あとで見直せるようにmanifest類は残しておきましょう。基本は毎回-h
の出力を見ればいいので、使い方を完全に覚える必要はありません。
これだけで解ける問題も多いので、時間節約のために慣れておくことをおすすめします。
周囲に試験中であることがわかるような掲示をしておく
会議室等で行う場合は、必ずドアに「試験中」であることを表示しておくことをおすすめします。
簡単な問題から解く
当たり前ですが問題は頭から解かなければいけないわけではないです。さらっと問題全部を眺めて、簡単そうなものから取り組みましょう。ハンズオンの試験なので、ぱっと見で時間がかかりそうなものも後回しです。
感想
包括的にKubernetesについての理解を深める非常に良い機会になりました。ちょっとでもKubernetesに触れる機会がある人は、受けておくとすぐに役立つ試験になってると思います。受験料があまりにも高いのがネックですが、とりあえずUdemyの講座だけ受けてみるのでもよさそうです。
僕はサイバーマンデーのセールで買った(ちなみに自費)ので、すぐに受ける必要がない or 自費で受ける 人はセールを待ったほうがいいと思います。
#CyberMonday is here!
— Linux Foundation Training & Certification (@LF_Training) 2022年12月5日
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